果てしなき渇き 深町秋生
大いなる復讐の完成
ぶっ壊れてる父親が娘を探す。その娘は父親の想像していた存在では全くなかった。
家族が自分の知らないところでとんでもないことをやっていた、と言う点で、「世界の終わり、あるいははじまり」に似ているかもしれない。
復讐は何も生まないというけど、復讐しなきゃ人生が始まらないというやつも存在する。
(こんなセリフをジョジョでエルメェスがいってたな)
その復讐によって人生が始まる前に人生を破滅させる奴も多いけど。
自分は中学の時に不良に怯えていた。
もしその時に不良に人生を破壊されるような経験をしていたら、どうなっていただろう。
自分は怯えるあまりそれを求めていたきらいさえあった。
何も起きないのに怯えているだけよりも、確定したマイナスのほうがいい、そのほうが悩んだことに意味がある、という奇妙な価値観があの頃にはあった。今も少しあるのかもしれない。
分厚い割にあっさり終わるな。
もっと後半盛り上げてもいい。