輝きへと続く道 

f:id:mangaeigashousetsu:20170304121432j:plain2月25日と26日に、Aqoursのファーストライブがあって、友人と参戦した。

1日目は見事にチケットがあたり、横浜アリーナへ。

2日目は池袋のライブビューイング(LV)へ。

 

本当に最高だった。

見たときは見たときで普通に感動したんだけど、時が立つと、ああ、あの歌のとき盛り上がったな、とか思い出す。

例えば、13話の未来チケット前の劇を再現するとき、及びその後のあんちゃんの言葉とか。

もちろん、りきゃこのピアノとか。

夜空は何でも知ってるの、のときのしゅかしゅーのダンスとか。

 

 

1日目の現地で「青空jumping heart」の演奏が始まったときの爆発感がすごすぎて、声を上げるのに必死で、ステージをよく見れなかった。俺は馬鹿だから二日目も同じ過ちをして、学年ごとにこっちに振り返る出だしのとき、9人がどんな顔をしていたか、はっきり覚えていない。でもきっと嬉しそうな顔をしていたのだろうから、よし。

 

ちょっと話がずれるけど、個人的には、現実は「静的な美しさ」の点でアニメに勝てないと思う。

だから、すごい冷徹な言い方をしてしまえば、(声優の)μ‘sもAqoursも、アニメに勝ててない。勝つって何だよという話だけど、例えば、μ’sの場合だと、映画の「サニデ」のシーンに、声優9人の歌と踊り「だけ」では、対抗し得ない。


サニデの映画シーンは、本当に完璧だ。自分が見た映画の中で最も感動するシーンのひとつだ。

美しく、整っている感動。


でも、(声優の)μ‘sもAqoursも、ラブライバーという強力な軍団を持っている。

それは、アニメでは描ききれない。こんな大声で叫び散らす輩を描いたら、作品の中で言及が必要なくらいのノイズとなってしまう。

静的ではないけれど、整ってないけれど、熱すぎる感動が、動的な感動がある。

 

μ‘sのファイナルもLVだったし、スクフェス感謝祭も、デカフェスの画面に向けての応援だったから、実際のライブの声を自分は聞いたことがなかった

やっと、満員の横浜アリーナラブライバーの声援を聞いた。

やっと追いついた。

μ'sも結局はアニメ放送終了後の後追いだったから、このAqoursのファーストライブは、リアルタイムで追いつけた初めてのライブだった。


けたたましい叫び声の空間の中にいて、ああ、ラブライブが好きで本当によかった、と思った。

もちろんAqoursの歌も、踊りも見たかったけど、このノイズも絶対に聞きたかった。

 

この、祝福のノイズを。

 

普通のアイドルなら、俺は応援しない。

 

だが、このうるさすぎる愛のあるノイズが、彼女たちをアニメの世界へとリンクさせる。


アニメにある、カットの美しさや、自由な視点の美しさに、怒涛の勢いのノイズで対抗する。

 

彼女たちをアニメの世界と肉薄しうる存在に変えていく。

 

だから追いかけたい。

 

 

 

サイリウム振って応援するの本当に楽しかった。

最高だったけど、そのよさを文章で伝えるのは非常に難しいため、

あとはりきゃこのピアノのことだけを書く。

 

言いたいのは、

りきゃこすごすぎる、ということ。そして、ラブライバーが熱すぎる。最高だ。

 

想いよひとつになれ」でりきゃこがピアノを演奏したんだけど、

もう本当に、緊張している様子が伝わってくるんだよね。

でも、嫌なことをやる感じは当然なくて、絶好のチャンスでバッターボックスに向かう高校球児みたいな感じで。

失敗はできない、このステージを成功させたい、っていう。

 

アニメ版では、りきゃこが演じる梨子ちゃんは、「想いよひとつになれ」に、ピアノのコンサートのため参加できていないため、8人でのライブだった。

だから、このライブでどうなるんだろう、と思った。もしかしたらりきゃこが梨子ちゃんのようにピアノ演奏するのか、と思ったら、本当にそうだった。

会場のどよめきと歓声をうけて、りきゃこはピアノの席に座る。そして、スクリーンには演奏をするりきゃこがリアルタイムで映る。

1日目、立派に演奏をしきって、しゅかしゅーに「おかえり」と言われ、会場はサクラピンク(サイリウムの色)に包まれた。

 

これだけでも大満足だったんだけど、

さらに深い感動が2日目に起こった。

 

想いよひとつになれ」の演奏になり、緊張はあるものの、1日目よりも割りとリラックスした感じで座るりきゃこ。

 

しかし、チカちゃんの

想いよひとつになれ~このときをまっていた~」

の1小節が終わらないうちに、ピアノの外した音が聞こえた気がした。

うん?と思うと、そのあとのピアノだけの演奏のところで、完全に不協和音になり、演奏が止まってしまった。

マジか!!!!と「ああああああああ」と驚きの声がLVの中でもあがる。現地はどんな感じだったのだろう。

 

そして、りきゃこは泣いてしまうんですね。過呼吸みたいになってしまっていたんです。

LVだとそれが本当によく映ってしまっていて、見ていて辛かった。こっちまで泣けた。

かけよるメンバー。観客はりきゃこの名前を叫んで、会場はサクラピンク一色になった。

鳴り止まないりきゃこコールの中、りきゃこはもう一度気を落ち着かせ、座りなおします。

これ本当にすごいと思う、涙は出ていたかもしれないけど、ぴしっとしていた感じだった。

とてつもない緊張感があった。

もうこのときから俺は涙が止まらなかった。

 

そんで、もう一回演奏を最初からやりなおします。

 

「おもいよひとつになれ~このときをまっていた~」

 

 ピアノの音が鳴る。

 

あんちゃんの出だしのソロ直後にさっき躓いた部分が来ます。

 

スクリーンは非情にも、いやそうあるべきだけれども、りきゃこを映し続けます。

 

ポンポンポン・・と我々が知っているリズムを、しっかりと紡いでいく。

 

音を正確に刻むごとに、歓声が高まる。

 

そして、躓いた部分を越え、ドラム等他の音が入っていく部分までたどりつき、歓喜の渦に会場が包まれた。

そこに到着する直前に、「よっしゃああ!!!」「うおおおおおお!!!」とか、「よし!!」とか、オレもだけど、自然と叫んでしまう。

 

その後も演奏は続き、鳴り止まない歓声。

 

最後のピアノソロで、スクリーンに映るりきゃこが、安心した表情で、演奏をする。

 

その表情が喜びに変わるにつれて、会場も「うおおおお」とか騒がしくなるのがまた気分がいい。泣ける。

 

そして、最後の一音の鍵盤を、しっかりと、叩いた。

 

達成感をかみ締めるようなりきゃこの表情。

 

一人の人間が、困難を乗り越える瞬間を見た。本当にいい物を見た。

こんなすごいことを、ピアノを始めたばかりの年下の女の子がやったのか、すごすぎる。

 

最後のしゅかしゅーの「おかえり」は、本当に労いの響きがあった。


あんちゃんの、「これがライブってことじゃん!!」みたいなフォローにも泣けたし。

 

ああ、人生ってこんなに純粋に他者を応援する瞬間があったんだ、と自分自身に驚いてしまった。これからの人生にまで光が射したような、そんな瞬間だった。

 

後から思ったけど、りきゃこがミスった後に演奏を止めたのすごい判断だと思う。

りきゃこのことを思ったら、ミスを無理やり続けるより、最初からやり直したほうが良いと思ったのだろう。信頼がなきゃできない。スタッフを含め本当にすげ。

 

秋から2期も決定した。こりゃ3期あるかもしれん。

 

ファーストライブでAqoursはしっかりと産声をあげた。

μ’sが作った道の先で、これからAqoursはどんな輝きをみせてくれるのか。楽しみで仕方がない。

(終)