実家脳

想起

みんなで叶えた物語

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μ‘sのファイナルライブということで,

この前の土曜日に映画館へ行った。

前日の4月1日に東京ドームで行われれたライブの内容を、劇場で楽しむということで、上映時間300分の休憩なし。ラストライブだから本当の解散の様子をライブ内のアニメで見られるのではないかと思い、期待が高まる。

 

まず、チケットを上映4時間前に購入。オールナイトを池袋で見たときと違って、さすがと言うか、席がほぼ埋まっている。サイリウム無しで大丈夫か、と思いつつ館内に入ると、

自分の席の左隣は男子中学生二人組、右隣は普通の、一人で見に来た大人、と言った感じだった。

中学生の会話を盗み聞きすると、昨日東京ドームに実際に行っているらしい。しかも、かなりステージに近い位置で見ていたらしい。すげーな、でも内容をしゃべったら容赦なく手が出るからな。さてはこいつら学校サボったな、いや今は春休みか、などと思いつつ待っていると、スクリーンの様子が変わり始めた。

 

普通の映画とは違い、上映開始の時間までは映画の宣伝なんかはなくて、ライブが始まる前の会場内の様子が映っている。こういうのも感情を盛り上げてくれていい配慮だと思う。

色とりどりのサイリウムを持っている数万人の人々が映っている。館内の人々もサイリウムを取り出し始めて、普通に立ち始めたので、俺も立つことにする。こういう作法がわからないので、俺は終始隣の中学生の行動を真似た。

 

そして、メインステージの画面が明るくなり、アニメ映像が映し出された。

土砂降りのような轟音の歓声が画面から聞こえてくる、花陽がドアップでうつって、何かしゃべっているが、ウオオオオオアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!という快哉でかき消される。館内でも「かよちーーーーーん!!!」「はなよおおおおあああああああああああああああ!!!!」という野太い声を出す豪傑のせいで、余計に聞こえない。

 

どうやらアルパカの出産というシーンで、μ‘sメンバー全員が集まっていて、真姫が、「私が手伝ったんだから当然ね」とか言うと、また会場がグアアアアアアアアとかマキャアアアアアアとかの歓声に包まれた。(これ以降歓声は省く)

ライブが今日あるんだ、とかほのかが言って、希が会場の場所どこか教えて、みたいなことをいって、耳を画面に差し出すと、会場の何万人がそろって「東京ドーーーーーーーーーーム!!!!」と言っていた。もちろん館内でも。こういうメタフィクション的なやりとりは面白い。

「ドゥ、ドゥーーーーームですかーーー」とか言って、今までのライブ会場からハートをつないでいくみたいな(説明が難しい)μ‘sメンバーが東京ドームに入り、「僕らのライブ君とのライフ」の前奏が鳴り響き、ついにμ’sの声優陣登場。歓声が爆発した。

最高の演出だ、と思った。文句のつけようがない。客の声もまたいいね。

 

周りを見たらみんなサイリウム持っていた。サイリウムを持たずに突っ立ってて申し訳ない。既に泣いている人もいた。みんな今までのライブの物販とかで買ったんだろうな、偉いな。ファン暦長いんだろうな。

 

オープニングトークは、予習をしておいたので、「誰か助けてーーーー」に対し、「ちょっと待っててー」や、「賢いかわいい」に対し「エリーチカ」などの応答が私にもできるようになっていた。

 

 

そこからは名曲のラッシュでありました。

 

途中、これまでのμ‘sの活動を振り返る、みたいな映像の時間や、ちょっとしたMCの時間あったんだけど、それでも衣装換えとかもあったから、メンバーは5時間ほとんど休み無しだったんじゃないかと思う。踊りながら歌っているのだから体力的に相当しんどいだろうなと思うが、笑顔で頑張っていて素晴らしい。

 

個人的に、「No Brand Girls」と「Sunny Day Song」とのときなんかは、会場の盛り上がりが究極のレベルに達していて、アニメと現実の境界線が曖昧になり、「μ‘sが18人になっている」という感覚を味わってとても感動した。

言葉で表現しにくいが、それを見ていて、日常のクソさの中に埋もれていた、「生きていたい」という気持ちや「輝いているものを見たい」という気持ちが、自分の中で復活していく感覚があった。(俺はこの気持ちを仕事のときでも思い出すようにしていて、そのたびに頑張ろうと言う気持ちになり、感謝で胸がいっぱいになるのであります。)

ああそうか、自分はまだこんなにも、素直に輝くものを素直に感じ取れるのか、ということに対する驚きや、μ‘sの声優陣の姿の奥にアニメのキャラクターが宿っていて、それが現実と重なって動いている(ステージのスクリーンにはアニメのライブ映像が映っているから余計にそう感じた)という奇跡に対する祝福の声の中に参加できている喜びで、自然と涙が流れてしまった。

 

あと、くっすん(東條希)が走ってナンジョルノ(絢瀬絵里)に抱きついているときも、希が絵里に抱きついているようですごく良かった。しかもナンジョルノのほうは膝の怪我もあったようだし。そしてくっすんといえば「ハトビ」の時の「ランナウェイだランランナウェイだ」のときに希と同じように回転していて、それを見て私は80年代のオタクのような笑い方で笑ってしまった。

 

「サニデ」が終わって、ライブは終了(本当に40曲くらい歌って踊ってた)、μ‘sははけていったが、そのままで終わるはずもなく、アンコールの声が東京ドーム中に響いていて、館内でも「アンコール」とみんなで言っていて、「いやここで言うのは意味ないだろ」と思いつつもオレもアンコールを連呼した。

 

だってまだ「スノハレ」も「僕光」も「きっと青春が聞こえる」もこの時点では歌ってないからね。

 

アンコールで出てくるμ‘sたちに再び拍手喝采が送られ、「スタダ」で盛り上がった後に、

待っていた「Snow halation」

スノハレは本当に普通の曲として聞いても、名曲だと思う。サビのところで一気にサイリウムがほのか色(オレンジ色)に変わって、ファンは本当にすごいな、と感動して鳥肌が立った。

その後、何曲か歌って、「次が本当に最後の曲です」とえみつん(高坂穂乃果)が言ってめちゃくちゃショック。たぶん最後は僕光だから、きっと青春が聞こえるも、愛してるばんざーいも歌わないのかよチキショウ!と思ったら、まさかの「モーメントリング」

 

えええええええええええええ。

まじか。と言わざるを得ない。いや、たしかにラストシングルだけど、内容的には絶対ここは僕光だろ、映画のエンディングでもμ‘sのラストで歌った曲は僕光だっただろ、真姫が作った曲だろ!おい!うそだろ!ぎゃああああああああああああ!!!!!

と思っていたらもう歌が始まって、終わった。

いや、これはミスだろ、終わりかよ、と思ったら、ステージのスクリーンにまたインタビュー映像が映る。

え、まだあんのか!!!

 

ステージについに、あの「巨大な花」のセットが出現し、ギャオオオオオアアアアアアという大歓声。

「1・2・3・4・5・6・7・8・9」と9人の声がそれぞれ聞こえ、会場のラブライバーは「ジュウウウウウウウウウウウウウウウウ(10)」と叫んだ。(ファンは10人目のμ’sなので。)


「僕たちはひとつの光」前奏のピアノがかかると、

よかった、ちゃんとこれで終わってくれるのか、という安堵と、ピアノの美しさだけで泣けてしまう。

 

「ほのか」「のぞみ」「ほしぞら」「はな(よ)」「にこ」」「ことり」「うみ」「絵(り)」「まき」

全員の名前が一番の歌詞に入っているすばらしい歌。涙腺がゆるみっぱなしで聞いていると、μ‘sの全員もたぶん泣いていた。でも完全な涙声になっていないのがすごくて、そこにも感動してしまった。

曲が終わっても歓声はなりやまず、9人全員で円陣を組んで紙ふぶきがドームに降り注いでいた。

そしてもう一回「僕たちは一つの光」の前奏がかかり、今度はファン全員で歌うことに。

粋だなぁ、と思う。まさにみんなで叶える物語なんだなあ。

館内に歌声が響く。みんな歌うまいな。

 

5時間の上映が終わり、スタンディングオベーションが収まった後、余韻に浸りたくて最後列の席に移動してぼーっとしていると、娘をつれていた父親と思われる人が、座りながら泣いていて、娘がそれを不思議そうに見ている、という奇妙だけど暖かい光景が見れた。

泣いている人多かったですね。

 

一週間たっても、感動が消えない。

はまって3ヶ月の、超がつくほどにわかの俺がこんな風に思ったのだから、電撃G‘sマガジンでの企画段階から6年間追い続けたファンからしたら本当にたまらないだろうなと思う。

ファンが一緒になって盛り上げていて、その誠実さ、実直さに心が打たれた。本当に「みんなで叶える物語」なんだな、と感動する。この熱いファンの存在が、平面的存在を現実に拡張させた。ファンの祝福が、二次元の中にある「空気感」を現実にまで呼び出すことに成功した瞬間を、見た気がした。

 

欲を言えば、もっとアニメの映像が見たかった。だけど、やっぱ映画の最後の「僕たちはひとつの光」を歌うシーンでもうラブライブのアニメはおしまいなんだろうな。

ライブの冒頭のアルパカの出産のシーンも、そこから東京ドームに向かっているんだから時系列的には映画のラストシーンよりも前だし

 

もう終わっちゃったんだなー。あー。


ススメ→トゥモロー