実家脳

想起

オールナイトに行きました

 

僕はラブライブを今年の1月から見始めた。

NHKの再放送から見始めた、にわかだ。

大学生のときは、タイトルしかしらなかったから、ポスターを見ると「きめー」とか、「なんで全員エロマンガの女みたいに恍惚とした表情をしているんだ」などと思っていたが、今では私がおじいさん、といった感じでラブライブにどはまりしてしまったのである。

先週、NHKの1期の最終回が終わり、今週で2期をすべて見た。

 

昨日、午後9時半ごろ、オールナイトが池袋で放映されることを思い出して急いで家から飛び出した。オールナイト上映というものは初めてだが、調べたところ、途中休憩含めて370分とのこと。内容は映画と、20曲くらいのアニメ内でのライブ(PV含む)と、声優たちのライブ映像、の3本立て。見るしかねえ、と思った。

 

 

 

池袋につき、チケットを購入。

席があってよかった。上映時間までブックオフで暇をつぶしていると、ワイルドマウンテンの一巻を発見。ありがたい。

パチンコ屋から「君の知らない物語」が爆音で流れているのが聞こえ感動。

近くに泣いているババアはいるかと探してみるも見つからず。

 

 

館内に入ると、まず入場者特典をもらえた。μ'sが描かれた色紙と映画のフィルム。マキが映っているものをゲット。


思っていたより、お客はまばらだった。半分も埋まってないような。しかし、よく見ると60代くらいの男性もいるし、20代くらいの女性もいる。内容を思い出せば幅広い年代に支持されるのもわかる。

 

暇だったのでツイッターで調べてみると、なんとこのオールナイト上映ではサイリウムを振ったり、声を出して応援してもよいとのこと。

大丈夫なのか、めちゃくちゃうるさいラブライバーが隣にきたらどうしようか、などの不安を抱えていると、前の席の男がおもむろに周囲を確認し、サイリウムを取り出しているではないか。眼が血走っていた。そして周囲の人を見てみるとやはり多くの人がサイリウムのスタンバイをしている。むしろ自分のように手ぶらできているほうが少数派だった。

 

そして一曲目の「僕らのライブ君とのライフ」の前奏が始まると、「フォオオオオ」とか「アアアアアア」とか後ろから聞こえてきた。

後ろを振り返ると、太っている男が立ちながら応援していて周囲の人に注意されている。さすがに立つのはマナー違反だということだが、僕はその小太りの男のメガネに反射して楽しそうに踊っているμ‘sのメンバーの「楽しげな感じ」とその男の「希望そのもの」を見ているような目を忘れることができない。彼もまた、日常の憂さに悲鳴をあげたいところをこの輝ける少女たちによって救われたのだ、と信じたい。

 

最初は驚いたものの、慣れてくるとサイリウムを振りながら応援している人たち(ほぼ男たち)の声は決して邪魔ではなかったし、むしろそれがあることで、本当にライブ会場の観客になれたようで嬉しくなってくる。

自分もサイリウムがあれば、もっとライブになれていれば、ここの人々のようにタイミングよくみんなで「オイオイオイオイ!」とか「フーーーーー!!!」とか言えるのになぁ、せめて友達とくれば声出しても恥ずかしさはあまりなかったのにもったいないことをした、などと思いながら、真顔で首を振っていた。


そして、やはり映画館の音響で聞く音楽は素晴らしい。本当にライブじゃん、と思う。

 

特に、「僕らは今の中で」や「それは僕たちの奇跡」のときは声を出したくて仕方なかった。

「僕らは~」のときの、前奏がかかったときなんかは「ウオオオオオオオオ」っというひときわ大きな喝采があがり(こればかりはさすがに自分も声を出してしまった、あの透き通るような前奏は本当にいい)、わけもなく涙が出そうになった。マキがこちら側に手を振りながら入場してくるところなんか本当に感動してしまう。

あと、「それは~」のサビ前の「チャンスフォーミー!チャンスフォーユー!」のときも周囲の声にあわせて発声することができた。素晴らしい。

 

30分の休憩の後に、映画本編がスタート。もう僕はすでに一回見ているので確認作業のような感じになってしまうが、映画自体は、贔屓目に見てもどうしても間延びしていると感じてしまうところはある。というのも、2期の、卒業をひかえる3年生のためにみんなで海を見に行く話(11話)でもう感動はピークになってしまっている。

 

ただ、この映画の良い点は明確にμ‘sを解散させたところだろう。

廃校も回避し、ラブライブで優勝までしてしまうと、もう目標がない。

そのまま楽しい日常を続けるのもいいだろう。A-RISEはそれを選択した。が、μ‘sは今の形に全てを注いで解散した。この9人が学校に存在している、限られた時間の中で全力を注いだ。この竹を割ったような潔さこそが、スクールアイドルの生き方であり、寿命なのだ。と言うことを示した。

楽しさの底が見える前に、完結させること。消費されつくされる前に、終わりを用意してやること。


それにしても「僕たちはひとつの光」良い歌だなーーーーーーーー。

9人の名前が歌詞に入っているって最高。

エンドロールで9人が身につけていたものが映っている切なさもあいまって。

 

 

最後にμ‘sの声優たちによるライブの映像の上映、と言っても大半がトーク。

曲のほうは前半で聞きまくったからこういう配慮は個人的にはありがたかった。

だが個人的には声優の顔を見るのは避けたい。

現実の女の顔がアニメの女の顔を超えることは確実に不可能だから。まさに次元が違う。

そして一度顔を知ってしまったら、そのキャラクターを見るたびに声優の顔がちらついてしまう。やや肉付きの良いほのかや、普通に威勢の良いかよちんを見て若干テンションが下がったが、9人は普通にトークがうまかった。

「にこりんぱな」のラジオは拝聴したことがあり、3人は面白いとはわかっていたが、他の人も面白かった。

けど、あんまりチームワークがいいとは言えない場面もちらほら。オープニングでは小鳥役の人が意思疎通できなくて放送事故みたいになっていたし、エンディングではマキ役の人がそんな感じになっていた。ああいうことがあると、何があったんだろう、とか、実は仲悪いのか、とか勝手に勘繰ってしまってやめちくりーーーーーと言いたくなる。

特に、俺の中でμ‘sは絶対仲良くあってほしいから、そういう不穏な空気を少しも感じたくないのである。

 

370分もあるからちょっと寝ちゃったりするかな、って思ったらそんなことなくて、普通に最後まで見れた。腰が痛くなったくらい。

 

上映が終わると、「お疲れ様ー」とか「みんな帰ろう」とか「秋葉いくかー」とか、「神田明神(作中に出てくる神社)行くかー」とか、あえて他人に聞こえる声量で言っているオタクがいて、かなり良かった。