実家脳

想起

「ナルミさん愛してる その他の短篇」 山川直人

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朗らかな女性、生きている女性


なんとなく短篇のマンガが欲しくてブックオフで手にとったけど大当たりだ。
この人の描く女の子は生活を感じられる。そういう言葉や行為を述べるのが巧みだ。
ご褒美に中トロを買う。
ぬいぐるみにドミノと名前をつける。
ぬいぐるみを持って外出をするが、危ない人とは思われたくない。
など、数えるとキリがない。

短篇では 「コートと青空」 がめちゃくちゃいい。
死んだ作家の本ばかり読む男が、古本屋の店員に恋をする。


生きている人間が書くものはハラハラドキドキさせられて嫌だが、生きている人間を愛してしまった。


私、生きてるからビックリしたりガックリしたり きっとしますよ 

 

超いいなこのやりとり。


山川直人は才能があると覚えておかねばならない。



「ナルミさん~」の唐突な終わり方が突き放された感じがして切ない。
坂口安吾がいった文学のふるさとじゃん